HATAMURA速報 MoYu WeiLong GTS3M 先取りレビュー

こんにちは、HATAMURAです。
通常のtriboxレビューよりも「速報性のある」「主観的な」レビュー情報をお届けする「HATAMURA速報」
第3回となる今回、ついに発売前のパズルのレビューを行うことができました!
皆さん待望のWeiLong GTSシリーズの新作、WeiLong GTS3Mのレビューをお送りします!


今回のGTS3には、さまざまな先進的な試みが行われています。
まず最も分かりやすいのは、リッジと呼ばれる縁の膨らみがついたことでしょう。


メガミンクスには以前から搭載されていましたが、競技用レベルの3x3x3にこれがついたのは恐らく初めてではないでしょうか。
これによって以前より指にキューブがかかりやすくなる……ということですが、正直あってもなくてもそんなに変わらないような気もします。
(メガミンクスは頂点が鈍角なのでつける効果が高いが、3x3x3は直角なので)
今後の主流になっていくのかどうかは分かりませんが、中々面白い試みですね。


また、コアにはネジとバネを個別に設定できるようになっています。
GTS無印の追加キットとして登場したDual Adjustment Kitが、GTS3では標準搭載されています。


ネジを回すことで、コアの遊びの大きさを調整できます。
それに加え、外側の半透明青色のパーツを付属の器具で回すことで、バネの復元力の強さを9段階で調整できるようになっています。


↑一枚目が一番バネが軽い状態、2枚目が一番バネが重い状態。

使い方としては、
①まずはネジを調節し、引っかからないくらいに緩めるor安定感が十分に感じられるまで締める
②次にバネを調整し、丁度よい回転の軽さになるよう調節する

というやり方がよいと思います。
GESよりも簡単に調節ができるので、非常によいシステムだと思います。
自分は初期状態から少し緩め、バネを9段階中7段目の重さにして使っています。


他にも、豪華な外装やディスプレイ用のケース・スタンドなどの付属物も充実しています。


(正直ディスプレイケースはしょぼいプラスチックじゃなくて、もう少しアクリルとかちゃんとした材質で作ってほしかった……初期状態でもキズが多くついており、あまり見た目がキレイではないです)


では、本題のパズル自体はどうなのか?という所ですが、結論から言えば相当に良いです。

前述したネジ・バネを個別に設定できるという構造に加え、本体自体もかなり工夫された構造で、コーナーカットも広く、適切に調整すれば非常に快適に回せます。
POP耐性は相当に高く、POPはよっぽど緩めない限りはしないと思います。ただ、ピボット耐性はGANのキューブほどは高くないようです。
磁石はかなり強めのものが搭載されており、「プルンッ」とした回し心地になっています。ここは多少好みが分かれるかもしれませんが、個人的には結構好きですね。
また、磁石で少々回転が重くなるぶん、回転面の摩擦はかなり少なくなっていて、回転が重たいと感じることはあまりありません。調節もできますし。

総合して、個人的には過去最高のキューブだと思います。即メインキューブにしました。
磁石の強さやリッジの搭載、またステッカーレスのみの発売?など少々人を選ぶ要素はありますが、全体の性能の高さ、メンテナンス性の高さがあり、多くの人のメインキューブになりうるポテンシャルがあります。
はっきり言ってこれは絶対に買うべきです。使わないとしても、いちど試すだけの価値は十分にあるキューブだと思います。



筆者紹介:
Cube Voyage 主宰
HATAMURA

競技者として数々の入賞経験を持つHATAMURA氏。
Cube Voyage ではスピードキュービングの最新情報を発信し続けている。
triboxレビューには企画段階から参加し、評価方法の決定にも携わった。
キューブの評価は極めて正確。たったひとりで、平均点とほぼ同じ値を導き出してしまう。



 
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MoYu WeiLong GTS3M Stickerless

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