Step6 – コーナーPLL

START
GOAL

最後の2ステップはPLLです。これも、2段階に分けることでとてもカンタンになります。
ちなみにPLLとは、Permutation of the Last Layerの略で、パーミュテーションは並び替えというような意味で使われています。

このステップでは、コーナーの並び替えを行います。3段目にあるコーナーの向きを保ったまま、その位置を操作するわけですね。手順が長いですが、考えることはあまりありません。



14手の手順を使います。ひとまずキューブを完成させることに集中して、手順は後で覚えるのがいいでしょう。

手順を習得する 手順の使い方を学ぶ 実践あるのみ!


手順の紹介

OLLの手順には番号が付いていましたね。PLLの手順にも番号があり、さらに名前もあります。
ここで紹介する手順はTパーム。由来が気になりますが、それについては別の機会にお話しましょう。

右トリガー
R U R'
R U R’
U'
U’
R'
R’
F
F

R2
R2
U'
U’
R'
R’
U'
U’
右トリガー
R U R'
R U R’
F'
F’

もしかすると、みなさんはこの手順の正しい回し方がわかってしまうかもしれません。
または、何度か回しているうちに正解にたどり着くかもしれません。ビデオで確認する前に、少し探ってみるのもいいかもしれませんね。


非常に回しやすいことで有名な手順です。ただ、回しやすいためか、うろ覚えのうちはミスが起こりやすいでしょう。
キューブがぐちゃぐちゃになっても大丈夫です。復習しながら、このステップまで戻ってきましょう。


準備:目印ペアを左面に

このステップに入って真っ先に行うのは、目印ペアを探す作業です。

目印ペア
これもOK


ひとつの面に同じ色のコーナーがふたつある、というものを目印ペアと呼ぶことにします。
右側の例のように、間にあるエッジが揃っていても構いません。

目印ペアを見つけたら、それを同色の面に持っていきます。例の場合は青色ですね。
さらに、キューブを持ち替えて、目印ペアが左面にくるようにします。これで準備完了です。

目印ペア
ペアを同色の面に
ペアを左面に

目印ペアは無い場合もあります。無い場合は、向きを気にせずに手順を回してみましょう。そうすると必ず目印ペアが現れます


なぜ揃うのか

さて、手順を使う前の準備が目印ペアが左面にくるようにキューブを持つことであることはわかりました。
しかしなぜこの準備が必要なのでしょうか。また、その後手順を回すとなぜコーナーPLLが完了するのでしょうか。
このことについて簡単に説明しておきましょう。



今まで表示していませんでしたが、目印ペアが青色だった場合、3段目のパーツはこのようになります。
よく見てみると、キューブ全体で8個あるコーナーのうち、6個が既に揃っていることがわかりますね。

ということは、揃っていないコーナーは2個だけということになります。その2個を強調してみます。



実は、手順によって、この2個を入れ替えることができるのです。
これらを入れ替えれば、全てのコーナーが揃うことになりますね。


実践

実践の時間ですが、新しく説明することはありません。既に紹介した手順と、ステップの流れをおさらいすることにしましょう。

手順
右トリガー
R U R'
R U R’
U'
U’
R'
R’
F
F

R2
R2
U'
U’
R'
R’
U'
U’
右トリガー
R U R'
R U R’
F'
F’


ステップの流れ
目印ペアを探す
ペアを同色の面に
ペアを左面に
完了


次は

揃っていないパーツは3個か4個になりました。次はエッジPLLについて学びます。