このステップからは、ついに3段目を揃えていきます。
さっそくですが、タイトルにあるエッジOLLという言葉が気になりますね。エッジとは、今まで2色パーツと呼んでいたパーツのことです。今後エッジと呼ぶことにしましょう。
OLLとは、Orientation of the Last Layerの略です。3段目は最後の層であることから、ラストレイヤー、略してLLと呼ばれています。オリエンテーションは、向き(を揃える)といった意味で使われていますね。
エッジの向きを揃えるのがエッジOLLというわけです。
手順を習得する 手順による効果について学ぶ 実践あるのみ!
手順の紹介
詳しい説明の前に、さっそくですが手順を紹介しておきましょう。このステップで使う手順はひとつだけです。
まずは、先頭、末尾を除いた4手に注目してみましょう。そうです。完全一面を作るときに使っていた手順と同じですよね。
この4手についてはもうバッチリでしょう。
先頭と末尾にある[F]と[F’]は、それぞれ人差し指と親指で回すのが理想ですが、最初は鷲掴みで回してもいいでしょう。
先頭は時計回り、末尾は反時計回りです。何度か回してみましょうか。キューブは6回で元に戻ります。
ターゲットを絞る
いま操作したいターゲットは、上面のエッジです。4つあり、全て黄色を含んでいるはずです。
少し想像力が必要ですが、この4つ以外を無視してみましょう。
手順を回すとキューブはどうなるのか、ターゲットにだけ注目して変化を見てみます。
手順によって上面の模様が変わり、3度回すと元に戻るようです。このことは前項のビデオからもわかりますね。
手順による効果の説明はこれくらいにして、次項では、その使い方について学ぶことにしましょう。
実践
前項には、V、一文字、十字という状態が出てきました。手順によって、この3つの状態がループすることもお話しましたね。
実はこの他に、点という状態があります。
これは厄介です。点→Vが回転したもの→一文字が回転したもの→点の順番でループするため、永遠に十字にはなりません。
ちょっと良くわかりませんね。次のフローチャートをご覧ください。先ほど紹介した手順も、もう一度載せておきます。
点が十字になるまでの流れをご覧頂きました。
そうです。Vが回転したものが出た時にキューブを持ち替え、Vにしてしまえばいいわけです。
この流れでは一文字が回転したものは登場しませんが、何度かルービックキューブを解いているうちに出くわすでしょう。
この場合も同じです。キューブを持ち替え、通常の一文字にします。
ヒント
注意するのはVと一文字
あたり前のことですが、点には方向性がありません。なにも考えずに手順を回しましょう。
Vや一文字が出てきたら、向きを考えてから手順を回す必要がありますね。
研究のため、わざと間違えてみるのもいいでしょう。特に一文字の場合は悲惨なことになります。
次の模様の予知
例えば、点の状態から手順を回すと、必ず逆さのVになります。どんな場合でも、模様と向きから、手順を回した後の状態が分かります。
この感覚は自然に、次第に身についていきますから、判断の時間がどんどん短くなり、タイムの短縮にも繋がっていくでしょう。
手順の最適化
手順の最適化。かっこいい響きですね。ここでは、Vが出たときの手順について、少し詳しく見てみます。
Vの向きが正しい場合、手順を単純に2回繰り返せばいいはずです。
しかし、実際に2回続けて回してみると、なにか違和感があるはずです。1回目と2回目の繋がりに注目してみましょう。
そうです。[F’]と[F]が無駄になっています。これらを手順から消して、整理してみます。
2手短くなりましたが、ルービックキューブの動きとしては全く同じですね。
次は
ルービックキューブの3段目に十字ができました。次はコーナーOLLについて学びます。