GAN356 XS

2019年11月発売、2020年1月レビュー




※各項目の最大値と最小値は平均の算出に使用されません。
※数値は補正されています。例えば、安定感評価の全平均が5で、レビュアーAによる安定感評価の平均は7だったとします。この場合、レビュアーAの安定感評価はおよそ2ずつ下方修正されます。この補正により、全レビュアーの評価尺度を近づけています。


 
レビュアーからのコメント


 
 
高木 佑平
総合評価 (99.0)


前作のGAN356Xでも充分だと感じていたが軽量化をはじめとする更なる改良には感動した。
ある程度回し込んだ後に前作の356Xを回すと重く感じてしまう程、明らかな差があり、初期状態は回転が軽過ぎて制御しにくいが磁力を強くするだけでも充分扱いやすくなった。
磁力の調整や6 levels GTNなどはMoyuの技術を上手く真似ており、フラッグシップモデルの良い部分を足し合わせたようなキューブだ。
2020年はとりあえずこれを買っておけば間違い無し!


 
 
入船 朝斗
総合評価 96.7


バネや磁石の強さをパーツを交換せずに調整することが可能になった。好みにもよるが余計な部品が増えないので良い変更であると思う。
これがXからの一番の変更点かと思っていたが実際に回してみると回し心地も大きく変わっていた。内部の加工が変更され、より回転が軽くなった。
回転を軽く調整するのは重くするのに比べて難しいので、潤滑剤による調整の幅が広がったと思う。
総合的に素晴らしい性能であり、GANの名に恥じないキューブである。


 
 
洲鎌 星
総合評価 96.4


前作の356Xから回し心地が大きく変わりました。回転面の密着感が軽減され、回転が非常に軽くなっています。
この回転の軽さが大きな武器になるのは間違いありません。
ただ、回転が軽すぎるとその分安定感を損いコントロールできなくなってしまうため、タイトなセッティングにしたり、回転を重くする潤滑剤を塗布したりする必要があるでしょう。
そのほかの性能についても356Xに引き続き特に文句をつけたい点がなく、GANらしい完成度の高いキューブに仕上がっています。
バネや磁力の強弱を調節する機構も356Xから変更され、新しいものになっています。
個人的にはこれらの変更は改悪で、特にセンターパーツの可動域を設定するナットを外したときに、意図せずバネの強さを変更するGTNが回転してしまう(ばねの強さが変わってしまう)ことがあります。
好みのセッティングが見つかるまでは少し煩わしく感じるかもしれませんが、逆にそれだけ調整の幅が広くいいキューブであるとも言えます。
わたしはGMS v2:strong、GTN level:5、Numerical variable nut:1にセッティングしています。


 
 
大村 周平
総合評価 96.2


前モデルのGAN356Xをすべてブラッシュアップした、まさにフラッグシップモデル。
今まで356X/354Mを使っていた人は間違いなく合うはずなので、ぜひ手にとってほしい。
初動の静止摩擦と回転中の動摩擦のバランスがとれていて、どんな局面でも安定感を感じるのが特に素晴らしい。
356Xよりも思い切って回すことができる。
安定感を求めて摩擦を増やすと回転が重くなりタイムが落ちるのが普通だが、GAN356XSは徹底した軽量化によってこの問題をクリアしている。
新たな磁力調整機構はややマイナス評価。交換パーツをなくす心配がなくなった代わりに現在の状態を視認しづらく、真ん中で止めづらい。
また変更時に爪を痛めるリスクもある。しかし自分好みに調整した後は関心が離れるので、あまり気にもならない。
表面マット加工は回しているうちに剥がれ、356Xよりはややマット感がある程度で安定する。(少なくとも5000回揃えた時点では)
バネは水色の1、磁力は外側の強い設定に落ち着いた。


 
 
佐島 優
総合評価 91.5


まず特筆すべきは重量の軽さで、前作の356Xと比べると約10gほど軽くなった。
他社フラッグシップと比べても段違いに軽く、手に取ったときにまるで手に吸い付くような感覚を味わえる。
また回転もかなり軽いため最初は扱うのに多少苦労するかもしれないが、新しくなった3つの調整システムにより自分好みの回し心地を手に入れることができるだろう。
従来モデルよりも付属パーツが少なくなり、本体だけで調整できる範囲が広くかつ容易になった点も非常に素晴らしい。
安定感と柔軟性を兼ね揃え、競技用キューブとしての一つの完成形に思える。
私はGMSを「外側」に、GTNを「4段階目」に、Numerical variable nutを「2」に設定した時が一番好みだった。
また個人的にGANステッカーレスは滑りやすくて苦手なので、今回は黒素体を選んだ。


 
 
竹村 篤人
総合評価 91.2


356Xの強化型という印象で、感触も似ている。
大きな改良はやはりバネの強さが変わることで、6段階の調整で感触を大きく変えることができる。
各ステータスを数値化するレビュアーを良い意味で最も悩ませるキューブだ。
磁石の新システムは個人的には改悪で、別の磁石を付属する必要はなくなったが、今回のシステムでは合計24カ所の磁石をいじる必要があり356Xに比べて面倒だった。
とはいえ、完成度と自由度において過去最高のキューブだといえる。


 
 
端村 航
総合評価 (88.0)


パーツを変えずにセンター・バネ・磁力が調整できるようになっている。
調整のしやすさは正直Xの仕様の方がよかった気もするが、パーツの紛失のリスクなどを考えるとXSの仕様もアリだと思う。
Xと比較して内部構造に大きな変化はないが、感触に滑らかさが増しており、個人的にはこちらの方が好み。
ただ全体としてXの上位互換と言えるほどの性能は持っていないと感じた。
 



 
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