日本大会2015まであと数日! 初参加の方も非常に多いようです。
今回は、公式大会の流れをざっくりとご紹介します。基本的には場内アナウンスやジャッジの案内に従って行動します。
ですが、いつ呼ばれて、どこでどのような指示をされるか、ということくらいは知っておいたほうが安心できるでしょう。
アナウンスに出てくる「場所」
専門用語ではありませんが、まずはアナウンスなどに出てくる場所をご紹介しましょう。主な5つの場所をご紹介します。
・観客席
選手も見学者も、まずは観客席に座ります。荷物の管理には十分に気をつけましょう!
見学者は基本的に観客席に座り続けます。もちろん、撮影のために前の席に移動するなどしても問題ありません。
選手も、参加しない種目の最中は観客席に座っていることが多いでしょう。観客席を離れるのは、
1. パズルを提出するとき
2. 競技者として種目に参加するとき
3. ジャッジやスクランブラとして呼ばれたとき (仕事は事前に振り分けられています。)
などがあります。この3パターンを意識しておけば大丈夫です! 忘れていてもアナウンスで呼び出してもらえます。
・パズル提出所
種目が始まる少し前に、「4x4x4に参加する競技者の皆さんはパズルを提出してください」というようなアナウンスが流れます。
アナウンスを聞いたら、パズルを完成状態にして、パズル提出所に提出しましょう。
名前が書かれた記録用紙が並んでいるので、その上にパズルを置きます。
【注意】パズルには、油性マジックでエントリーナンバーを書きましょう!取り違いが発生して、最悪の場合失格につながることがあります。
・競技者待機場所 (選手待機所、選手待機席などとも言われます)
種目が始まるときは、まず「2x2x2に参加する競技者の皆さんは選手待機所に集まって下さい」というようなアナウンスが流れます。
選手はそこに着席、あるいはその周辺に立ち、ジャッジに呼ばれるのを待ちます。
予備のパズル(サブキューブ)があれば、待機中も練習することができます。
【注意】「どんなスクランブルだったか」などは話してはいけません!
・試技席
実際に競技を行う席です。タイマーとディスプレイが設置されています。
待機所で待っていると、ジャッジが「112番、中島さん」というように呼び出してくれます。
「はい」と答えて起立し、ジャッジの案内に従って試技席に座りましょう。
・スクランブル所
ジャッジはスクランブル所からやってきます。選手がスクランブル所に行くことはありません。
最後に、アジア大会2014の写真を見ながら、それぞれの場所を確認しましょう。
これがステージの全体像です。パズル提出所はステージ手前あるいはステージ上の右側に設けられます。この写真ではわからないですね。
青く見えるのは試技席、その奥に何脚か設置されているのが競技者待機場所です。待機中の選手は後ろを向いています。
スクランブル所はステージ上右側にあります。
こちらはスクランブル所の様子です。
座っているのがスクランブラ、その前に立っているのがジャッジです。
この写真は、試技席を横から撮ったものです。写真右側に待機場所があります。
大体雰囲気が伝わったでしょうか。
公式大会の大まかな流れ
ざっくりとした公式大会の流れを書くと、
会場設営→開会式→競技(午前)→お昼休憩→競技(午後)→閉会式→撤収作業
こんな感じです。
種目の流れ
3x3x3、2x2x2、3x3x3目隠しといったものを種目と呼んでいます。種目が始まる少し前にパズルを提出します。
グループ分けされている種目では、アナウンスが「3x3x3一回戦Aグループの競技者の皆さんは・・・」というようになります。
パズルを提出してから少し経つと、競技者が呼び出されます。競技者待機場所に移動して、サブキューブを回しながら待機しましょう。
スクランブルが完了して、競技者とジャッジが揃うと種目が始まります。
【注意】タイムスケジュールは早まったり遅くなったりすることがあります。できるだけアナウンスの聞こえる場所に居るようにしましょう。
試技の流れ
WCA規則に詳しい説明が載っています。1回は必ず読んでおきましょう!
大会を経験せずにこの規則全てを理解するのは難しいですね。今回は、ジャッジの発言と競技者の行動に注目して説明します。
基本的に、ジャッジに指示を受けてから行動するという感じで問題ありません。いつ何を言われるかを大まかに把握しておくと良いでしょう。
ジャッジ「◯◯番、△△さん」
「はい」と答えて、まずは呼んでくれたジャッジのところに行きましょう。
ジャッジ「こちらへどうぞ」
空いている試技席に案内してくれます。ジャッジに着いて行って、試技席に着席しましょう。
着席の前後に、ジャッジがタイマーをリセットしてくれますが、念のためタイマーが0.00秒を表示していることを確認しましょう。
ジャッジ「準備はよろしいですか?」
インスペクションを開始していいか確認されます。「はい」と答えるまでインスペクションは始まりません。
「はい」と答えると、パズルを隠しているカバーをジャッジが取ります。
カバーを取ると同時にストップウォッチがスタートされ、インスペクションタイム15秒が開始します。
ジャッジ「8秒」
インスペクションタイムが8秒経過したことをジャッジが宣言します。
ジャッジ「12秒」
インスペクションタイムが12秒経過したことをジャッジが宣言します。
タイマーには1秒ほど手をおく必要があるので、12秒と言われたらタイマーに手を置きましょう。
「12秒」のあとは、パズルを解き終わるまで何も言われません。
タイマーの緑のランプが点灯するまでタイマーに手を置き、点灯したら手を話してパズルを解きましょう。
パズルが完成したらタイマーをストップします。手のひらで止めないとペナルティが付きます。
パズルが完成すると、ジャッジが記録用紙にタイムを記入します。
【注意】パズルに触ると失格になります! タイマーもリセットしてはいけませんよ!
ジャッジ「サインをお願いします」
記録が正しいことを確認して、確認しましたことを示すサインをします。
字が汚くてタイムの読み違いが起こると思ったときなどは、タイムを書きなおしてもらいましょう。
サインした後はパズルに触っても大丈夫です。
ジャッジにお礼を言って、待機場所に戻りましょう。
競技に使うパズルは、ジャッジがスクランブル席に運んでくれます。練習用のサブキューブを忘れないように注意しましょう。
最後の試技が終了した場合はスクランブルの必要が無いので、パズルなどを全て持って観客席に戻ります。
英語ですが、こちらのビデオで試技の流れが説明されています。雰囲気を掴んでおくと良いでしょう!
少し長くなってしまいましたが、これを読んだ上で、大会2日目9時30分からのジャッジレクチャーを受けると理解が簡単になるでしょう。
1日目の競技の様子を見ておくとさらにいいでしょう!
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