Step5 – コーナーOLL

START
GOAL

ついに第2面が揃います。ルービックキューブの2面を揃えるのは案外難しいのですね。余談ですが、この解法では4面だけが揃うことはありません。頑張れば実現可能です。ちなみに5面だけを揃えるのは?これは不可能ですね。

さて、このステップでは、3段目にある3色パーツを揃えていきます。3色パーツのことは、今後コーナーと呼ぶことにしましょう。コーナーOLLの意味についてはもう大丈夫ですね。3段目にあるコーナーの向きを揃える、ということになります。
これによって、3段目のパーツの向きが全て揃い、上面が黄色一色になります。



前のステップと同じく、1つの手順を使って上面の模様を変化させます。必要に応じて解説を読む、というスタンスで良いでしょう。

手順を習得する 実践あるのみ! “最適なルート”を知る


フィンガートリック”右ダブルトリガー”

トリガーを2回連続で引く”右ダブルトリガー”を紹介しましょう。と言っても、名前以外に説明することはありません。

右ダブルトリガー
r
R
u
U
u
U
r'
R’

これもよく使うフィンガートリックです。本来はもっと効率の良い回し方をしますが、これについては中級編以降で説明することにしましょう。


手順の紹介

前のステップと同じく、使う手順はひとつだけです。
気をつけたいのは、右トリガーと右ダブルトリガーの間にある[U]を忘れない、というところです。

右トリガー
R U R'
R U R’
U
U
右ダブルトリガー
R U U R'
R U U R’

解説はもう必要ないですね。とにかくよく使う手順です。何度か練習して、手に馴染ませておくと良いでしょう。


実践

手順を使うと、上面のコーナーパーツの向きを変えることができます。しかも、上面のクロスは崩れません。
乱暴に言うと、ポイントが3つあります。

1. 基本的には一心不乱に手順を繰り返し回す
2. ループしていると感じたらキューブの向きを変える
3. 黄色のコーナーが1つだけ上を向いたら…

少し詳しく見て行きましょう。まず、”あと1回手順を回せば揃うという状態を紹介します。

27


こんな感じです。黄色のコーナーが1つだけ上を向いていますね。
数字はこの模様についている番号です。覚える必要は全くありません。
模様の向きに注目してみましょう。1つだけ上を向いている黄色のコーナーが、左手前にあります。
この位置が非常に大事です。

詳しくは次項で説明しますが、黄色のコーナーが1つだけ上を向いたら、そのコーナーが左手前にくるようにキューブを持ち替えましょう
そうすれば、あと1回、もしくはあと2回手順を回すことでこのステップが終了するはずです。


もっと賢く

前項では、一心不乱に手順を繰り返すという原則を紹介しました。
しかし、最適なルートを取ると、繰り返す回数は最大でも4回になります。
まずは、このステップで発生する状態を全て見てみましょう。実は7パターンしかありません。

21
22
23
24
25
26
27

これでは見づらいので、もう少し模式的に表現してみます。上面の周りに、側面の様子を併せて表示したものです。

21
22
23
24
25
26
27

最初は少し想像力が必要でしょうか。この模式図にはすぐに慣れるので、心配は不要です。
27以外が出た場合は、まず27を目指すわけですが、ルートが2パターンあります。

24
25 (持ち替え後)
21
27
ゴール

22
23 (持ち替え後)
26 (持ち替え後)
27 (持ち替え後)
ゴール

先ほど紹介した手順も、もう一度載せておきます。

右トリガー
R U R'
R U R’
U
U
右ダブルトリガー
R U U R'
R U U R’

キューブの向きが適切でない場合、永遠に27にたどり着かない可能性があります。
この向きだとまずいな、という感覚は自然に身についていくのですが、それを整理したのが上のフローチャートです。
この流れを完全に暗記することができたなら、そろそろ中級編に進む頃合いでしょう。


次は

ルービックキューブの上面が揃いました。次はコーナーPLLについて学びます。