HATAMURA速報 GAN356X/GAN356R 先取りレビュー

皆さんこんにちは、HATAMURAです。
通常のtriboxレビューよりも「速報性のある」「主観的な」レビュー情報をお届けする「HATAMURA速報」
第4回の今回は、3×3トップメーカーであるのGANの新作、GAN356X/GAN356Rのレビューをお送りします!


GANといえば、高性能・高度な機構・高価格なキューブで知られるメーカーです。
3×3の1個の価格が5000円を超えることも珍しくなく、まさにキューブ界の最高級ブランドといっても過言ではないでしょう。
そんなGANから発売された新作であるGAN356Xは、今回も随所にGANブランドらしさが感じられる商品となっています。

一方、もう一つの新商品であるGAN356Rは、オプションを限界までそぎ落とした、比較的リーズナブルな価格の商品となっています。
価格の選択肢を増やしてくれるのは、単純にありがたいですね。
これまで価格を理由にGANのキューブを買うのを躊躇していた人も、比較的気軽に買えるようになるのではないかと思います。

ちなみに、XとRではこれくらい内容物が違います。


写真の左上だけがRの内容物、それ以外はすべてGAN356Xの内容物です。

<GAN356Rの内容物>
・箱
・本体
・GES用のドライバー
・攻略書(いつもの)

<GAN356Xの内容物>
・箱
・本体
・GES用のドライバー
・攻略書
・替えのGES×3種類
・替えのGMS×3種類(うち1つは磁力なし)
・プラスチックケース
・替えのステッカー(黒素体のみ)
・GSE、GMSの説明書
・ポストカード3枚
・シリアル刻印付きカード(かっこいい)

キューブの最高級品は年々付属品が豪華になってきていますね……

さて、ガワの話はこれくらいにして、キューブ本体の話に移りましょう。

X/Rに共通する前作354Mとの違いは、56mmサイズになっているという点です。
ただし、中央列のサイズは354と同じで、外層が約1mmずつ大きくなっています。

(写真上が354、下が356R)
これにより、最初はちょっと感触に戸惑うかもしれません。まぁすぐ慣れると思いますが。

XとRの本体の違いは大きく3つです。

①Xはタイルの色が354と同じ:Rは落ち着いた色合いのタイルになっている
Rは従来のものとは異なる、蛍光の入っていないような色のタイルに変わっています。Xはこれまでと同じ、明るい色合いのタイルらしいです。

(写真左がR、右が354M)(分かってはいたけどあんまり伝わらない)
まぁ色は正直好みの問題もありますし、蛍光色が明るすぎてきついという人もいると思うので良し悪しは人次第ですね。

②XはGESが新型になっている:RはGESが旧型・1種類(黄色)しか入っていない
356Xでは新型のGESが搭載されています。
小さすぎて写真が撮れなかったのでパンフの写真を使います。

従来のネジで締める方式から、3段階で遊びを調節できる仕組みに変わっています。
これにより、ネジ式ほどの自由度はなくなっていますが、代わりに従来のネジ式の弱点であった「付け外しでネジを回すのが面倒」「同じ幅に調節するのが大変」「何度も付け外しを繰り返すとネジがバカになってしまう」という点が克服されています。
GANシリーズの大きな特徴であるGESの使い勝手が良くなったのはとても嬉しいですね。

Rは従来と同じネジ式のGESが搭載されており、また替える用のGESは付属していません。
ただ以前の商品のGESと互換性はあるはずですので、それを持っていれば使いまわすことは可能だと思います。

③XはGMSを搭載:Rはそもそも磁石が入っていない
GAN肝いりの新システムであるGAN Magnet Systemが搭載されています。

このように、磁石入りのピンを指で押し込むだけで、簡単にマグネットを変更することができます。
従来ではまず不可能だった「磁石の強さを変更する」ことができるのは素晴らしいですね。
ピンは結構軽い力で交換でき、かつ勝手に落ちてきたりするようなことは無い、絶妙な設計になっています。
この仕組みを実現するだけでも、かなり高い精度の成型技術が要求されると思いますが……GANの技術レベルの高さを感じますね。

一方、Rの方にはそもそも磁石が搭載されていません。
頑張れば自力で入れることも出来なくはないと思います。多分。


なお、内部のプラスチックの材質および構造は同じでした。たぶん。
ただ、やはりRの方は安いだけあって、微妙に回転にも安っぽさは感じられました。
(安っぽい=悪いというわけではないのであしからず。最終的には好みの問題です)


さて、この356X、結局良いのか悪いのか、という所なのですが……

まず第一印象として「354Mを最初に触った時ほどの驚きはなかった」というのはあります。
354を最初に触ったとき、性能があまりに良すぎてビックリしたのは今でも覚えているのですが、その時ほどのインパクトが今回の356Xにあったかと言われれば、そうではなかったといわざるを得ません。

ただ、354と比較して悪いかというと、決してそんな事はありません。
コーナーカットと安定感、そして高い水準のPOP・ピボット耐性を兼ね備えた、申し分ない性能を持ち合わせています。
354とタメを張れる性能に、新型GES・GMSによる高いメンテナンス性を加えることで、過去最高と呼ばれた354Mを超えるポテンシャルのあるキューブに仕上がっています(某ジョレーヌーボー的表現)。
サイズが原因で354が苦手だった方には間違いなくオススメできるキューブですし、354に慣れてしまった人にも買う価値のあるキューブだと思います。

あと単純に技術的にすごいです。
56mmのキューブにここまで技術や工夫を込められるのは、それだけで称賛に価すると思います。
ガジェットとか好きな人(キューバーに多いと思いますが)は絶対に買うべきです。

Rについても、一番重要な部分である素体の構造は同じであり、性能は言うに及ばず高いです。
同じ価格帯のキューブで比較すれば間違いなく最高品質のキューブだと思います。
磁石がついていないという大きなデメリットはありますが、安いぶん沢山買って大会でのサブ用にしたり、いろいろ改造をしたりといった使い方もできます。
安いというのはそれだけで大きなメリットなのです。
Xとはまた違う広まり方をするかもしれません。今後の動向が楽しみです。



筆者紹介:
Cube Voyage 主宰
HATAMURA

競技者として数々の入賞経験を持つHATAMURA氏。
Cube Voyage ではスピードキュービングの最新情報を発信し続けている。
triboxレビューには企画段階から参加し、評価方法の決定にも携わった。
キューブの評価は極めて正確。たったひとりで、平均点とほぼ同じ値を導き出してしまう。



 
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