トライボックスではDNM-37やSilkなど一部のCubicleルブを2018年より販売して参りました。
2019年には大幅にラインナップを拡充し、ほぼ全てのCubicleルブを販売しています。
今回は日本屈指の潤滑剤マニアのお二人にお願いして、16種類のルブを評価して頂きました。
まず少し無理やりに、効果の印象を「重さ1」から「重さ10」までで表して頂きました。
塗布する量、場所、キューブの汚れ具合などによって効果は変わってしまいますが、これで大体のキャラクターがわかります。
最も軽いと評価されたのはDNM-37でした。
新商品のCeleritasは2つの液体から成るルブで、リージェントAとリージェントBの配合によって特性が変わります。
Lubicle Black はコアにのみ使うルブであるため、他のルブと同じように重さを評価することは難しい、ということになりました。
塗布する場所についても聞いてみました。
基本的にパーツの接地面(エッジとコーナーの間など)に塗布するルブは軽いものが多く、
インナーパーツ、パーツの足などにはやや重いものを、コアにはかなり重いものを使うようです。
軽いルブをコアに使うことはありませんが、逆に重いルブをパーツの接地面に補助的に塗布することはあるようです。
入船選手と平井選手はメインキューブをどのように仕上げているのでしょうか。
現在のメインキューブ、よく使うルブ、そしてキューブのセッティングについて伺いました。
3×3では主にSilkやSpeedyなどの中程度の粘度の潤滑剤を使用しています。
最近のキューブは開封直後から回転が軽いため、その軽さを失わずにより滑らかな感触にすることを意識しています。
Traxxasなどの高粘度潤滑剤は動き始めの重さ、引っかかりを解消する目的で使用しています。
パーツ側面に塗ると回転がかなり重たくなってしまうため足の部分にのみ塗布しています。
潤滑剤の使用量は静止摩擦と動摩擦の差が小さく、指にピッタリついてくるくらいの重さになるように少量ずつ調整しています。
現在 Numerical IPG の GAN356 X をメインに使用しています。GES はyellowの0.8、GMSはStrongに設定しています。
Valk3Mをメインに使用しています。
潤滑剤は足、接地面、コア全てに Traxxas 30k を使用していて、DNM-37を足に使用して回転の軽さを調整しています。
キューブの清掃はティッシュか乾いた布を使うようにしています。
ネジの調整はコアから出ている各軸の側面にある段差を目印にして、締まり具合を統一しています。
Valk3Mの場合、緩めすぎるとポップしてしまうためコーナーカットの性能に支障が出ない範囲でネジをきつめに調整しています。
最後にお二人のコメントをまとめて掲載致します。
クリックするとpdfが表示されます。
キューブの音を静かにするような潤滑剤はありますか?