キューブの性能を表す5つのパラメータを選び出し、日本のトップキュービストに評価を依頼しました。
例: MoYu WeiLong GTS2M
安定感 (1〜10)
ぐにゃぐにゃしていてホールドが難しく、回したい面以外の面が不意に回るようなものを「安定感が低い」としています。
大会での試技中や、自宅で記録を更新しそうなときなど、手が震えるような場面で特に重要になる性能です。
柔軟性 (1〜10)
写真では、青面がずれた状態で赤面を強引に回しています。このような動きを「コーナーカット」と呼んでいます。この他に、競技用キューブにはリバースコーナーカットという機能があります。これらを総合して「柔軟性」と呼んでいます。
耐久性 (1〜10)
耐POP性能と耐ピボット性能を総合して「耐久性」と呼んでいます。POPとはパーツが脱落すること、ピボットとはコーナーパーツが120度単位で回転してしまうことを言います。
Tパーツを搭載している競技用キューブが頻繁にPOPする場合、ビスが緩すぎるか、回し方が雑すぎる可能性を疑う必要がありますが、極限の状態ではしばしば起こってしまうでしょう。
磁力によるアシストの強さ (0〜5)
磁石非搭載のものを0、極端にアシストが強いものを5と評価します。
2018年7月の評価では以下のように分類されます。
2.0以下: 弱めのアシスト
2.5前後: しっかりとしたアシスト
4.0前後: 強烈なアシスト
回転の感触 (-5〜5)
パーツ同士の接地面積や材質などによって、回した時の感触は大きく変わります。
これまでは「さらさらする」、「ぬるぬる動く」といったふうに表現されてきました。
TORIBOレビューでは、極度に潤ったものを-5、標準的なものを0、極度に乾いたものを5としています。
パーツが削れることで徐々に変化する他、潤滑剤を射すと大きく変化します。
総合評価 (0〜100)
5つのパラメータとは別に設けた、文字通り総合的な評価を表す数値です。
この評価には基準がありません。どれくらい好きか、使いたいと思うかどうか、といった度合いが現れているようです。
レビューキューブ一覧